アメリカなどで社会問題化している合成麻薬フェンタニル。
その強烈な鎮静作用によって、中毒者がまるでゾンビのように前かがみで立ち尽くす光景が話題となっています。
なぜフェンタニルを使用すると体が前に傾き、意識を失ったような姿勢になるのでしょうか?
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目次
合成麻薬フェンタニルとは?
- 医療用:がんの痛みや手術後の鎮痛に使用される医薬品。適切に管理されれば有用。
- 違法使用:違法に製造されたフェンタニルは、少量でも致死的で、過剰摂取による死亡が多発。
主な特徴としては、痛みを和らげる作用と強い多幸感を引き起こす点が挙げられます。
一方で、違法に流通すると安価で非常に強力な麻薬として悪用され、深刻な社会問題となっています。

安価で強力な麻薬か…怖いね。



使用するとどうなってしまうのでしょうか?
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フェンタニルでなぜゾンビ化や前かがみに?


「ゾンビのようになる」理由
- 中枢神経系の抑制
フェンタニルは脳内のオピオイド受容体に結合し、痛みを抑えると同時に多幸感や鎮静効果を引き起こします。
しかし、高用量では中枢神経系が極度に抑制され、意識がもうろうとした状態や無気力感が生じ、このため、使用者は「ゾンビ」のように見えるのです。 - 筋肉の硬直と運動機能の低下
フェンタニルは筋肉の緊張や運動機能を制御する神経信号にも影響を与え、結果、筋肉が硬直し、自然な動きができなくなります。 - 幻覚や錯乱
フェンタニルの副作用として、幻覚や錯乱が生じることがあり、これも「ゾンビ」のような振る舞いを引き起こす要因となっています。
これらの症状から、フェンタニルは「ゾンビドラッグ」とも呼ばれています
前かがみになる理由


- 筋肉の弛緩:フェンタニルは強力なオピオイドで、筋肉を弛緩させる作用があり、姿勢を維持できなくなるため体が前に傾きやすくなります。
- 強い眠気・意識の混濁:いわゆる「ノッディング・オフ(nodding off)」と呼ばれる現象で、意識が断続的に失われ、無意識のうちに体が前に倒れていきます。
- 呼吸抑制:フェンタニルは呼吸を抑制するため、脳への酸素供給が減少し、身体機能がさらに低下し、これも異常な姿勢や動作の鈍化につながります。
このように、フェンタニルの強力な鎮静・筋弛緩作用と意識の混濁が重なり、
使用者が「ゾンビのように」前かがみで動けなくなるのです。
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まとめ|フェンタニルでゾンビ化や前かがみになる理由


フェンタニル摂取により「深い鎮静+筋弛緩+呼吸抑制」という三重苦が組み合わさり、
自発的に立つことすら難しくなってしまいます。
これはゾンビのように前かがみのまま“凍りついて”しまう姿勢として知られています。
また、過剰摂取により、呼吸抑制が進行すると、命に関わる危険性もあります。
この薬物の危険性を理解し、適切な治療や予防策を講じることが重要です。



薬、ダメ、絶対!!



一度手を出すと、離脱症状の辛さから、中々抜け出せなくなってしまいかすからね。
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