大阪・関西万博のパビリオン建設を巡り、
清水建設が「過剰な随意契約」「割高」「地盤リスク」などを押し付けられた、
“はめられた”という声が業界で囁かれています。
実際、大林組や竹中工務店が避けた一部工区を受注し、契約額も予定価格を9億円超上回った清水建設。
さらに、人工島・夢洲の地盤沈下や工期遅延の懸念も指摘され、責任の押し付け合いの構図が浮かび上がります。
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目次
背景|大阪万博で清水建設は嵌められた?

まず、その詳細を整理しましょう。
1|日本館の随意契約問題
- 清水建設は、大阪万博の日本館の建設を随意契約で受注。
この契約は、当初の競争入札が不調に終わり、再入札では開幕に間に合わないという理由から、予定価格を約9億円上回る金額で締結されたものだった。 - 国土交通省近畿地方整備局は「資力、信用力、技術力、経験を持つ清水建設が適任」と説明したが、実際には他の業者が手を引いた後に押し付けられた形であり、清水建設にとっては負担の大きいプロジェクトだった。
2|難易度の高い施工条件
- 清水建設が担当した工区には、海洋工事が絡む難易度の高い部分が含まれており、これが「はめられた」とされる一因。
- 特に、海に張り出した構造部分の施工は非常に困難で、専門性の高い技術が求められた。
- 他の大手ゼネコン(鹿島建設や大成建設)は、このようなリスクの高いプロジェクトを回避したとされており、清水建設が結果的にリスクを引き受ける形に。
3|業界全体の課題と清水建設の立場
- 大阪万博全体では、建設費の高騰や人手不足、2024年問題(残業規制の強化)などが影響し、建設業界全体が困難な状況に直面していました
- 清水建設は、日本建設業連合会(日建連)の会長を務める宮本洋一氏が率いる企業であり、業界全体の調整役としての責任も重くのしかかっていた。
4|経済的な影響
結果的に、清水建設は、これらのプロジェクトにより業績が悪化し、2024年度には初の営業赤字を記録。
これは、万博関連の負担が大きな要因の一つとされている。

色々と負担を押し付けられたのは確かみたいだね…



本当にハメられたのでしょうか?
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結論|大阪万博で清水建設は嵌められた?


ただし、受注の経緯や業界内の状況には特有の事情があり、それが疑念や憶測を呼ぶ背景となりました。
やはり、前項でも解説した「日本館の随意契約問題」の影響が大きいようですね。
入札の経緯…
- 当初、一般競争入札が行われましたが、応札した事業者の金額が予定価格を上回り、入札は不成立
- 再入札を行うと万博開催に間に合わない恐れがあったため、発注元の国土交通省近畿地方整備局は随意契約(指名方式)に切り替え、複数の事業者に参加意向を聞き取り
- 最終的に清水建設が約76億円で受注したが、これは当初予定価格(約67億5,000万円)より約9億円高い金額
ハメられたのか?
「はめられた」とは、通常、意図的に不利な状況に追い込まれた場合に使われる表現ですが、
公開情報からは、清水建設が不当に押し付けられた、あるいは騙されたといった事実は見当たりません。
随意契約による増額受注も、資材高騰や工期短縮の必要性なども、現実的な事情に基づいています。
清水建設が大阪万博で「はめられた」と断定できる根拠はなく、
むしろ業界全体がリスクを認識し、消極的な中での受注だったと考えられます。



みんな、積極的には、やりたがらなかったのか…



インフレと重なってしまって、負担が大きくなっていましたからね。
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世間の反応は
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