警察庁は、2022年に大分県別府市で発生した男子大学生死亡ひき逃げ事件で、
指名手配中の八田與一容疑者（28）の懸賞金受け付け期間を1年延長しました。
八田與一容疑者は、信号待ち中のバイク2台に軽自動車で追突し、
1人が死亡、1人が負傷させ、現場に車を放置し裸足で逃走。
2023年9月に「重要指名手配」に指定されましたが、事件から2年経過した現在も逮捕されていません。
事件概要
2022年6月29日、赤信号で止まっていた大学生が乗るバイク2台に、
後ろから軽乗用車が衝突し、1人が死亡・1人がケガをしました。
警察は『救護義務違反(ひき逃げ)』の疑いで逮捕状を取って、行方を追っています。
捜査関係者によると、八田容疑者は速度制限 40km/hの道路を、
100km/h近くで走行した上にブレーキ痕がないことから、
- 赤信号で停止していた2台のバイクに、八田容疑者が運転する軽乗用車が衝突
- バイクに乗っていた男子大学生2人が被害に遭い、1人が死亡、もう1人が負傷
- 八田容疑者は被害者を助けることなく、現場から逃走
- 逃走時、八田容疑者は裸足で逃げる様子が防犯カメラに捉えらる
- 事件直前、八田容疑者が被害者の大学生を呼び止めて言いがかりをつける様子が目撃されている
- 衝突時、八田容疑者は時速100キロ近いスピードでブレーキをかけずに車を運転していた疑い
現在も逃走を続けており、警察は全国規模で捜査を行っています。
被害者遺族は、この事件を単なる「ひき逃げ」ではなく「殺人」として扱うよう訴えています。
(遺族のコメント/一部抜粋)
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt7b179bd7d237471c8566a6efa52dd318
「いつ捕まるのか、捕まるかどうかもわからない不安に加え、迫りくる“あと5年”という時効の壁。『救護義務違反』ではなく、時効のない『殺人罪と殺人未遂罪』に早く切り替えて、全国での全力捜査、事件の早期解決を望みます」
犯行動機は
(被害に遭った大学生)
ytv
「八田がスピーカーですごく大きな音を流していて、それをちょっと不審に思った(亡くなった)彼が、八田を少し見た。それにカッとなったかわからないが、言いがかりをつけてきて。本当にそれだけのことで、15～30秒ぐらいの、すごく短いやりとりだったと思う」
ほんの些細なきっかけが、動機となってしまったのでしょうか？
逃走経路は
事件の2日後には八田容疑者が事件当日に着ていたTシャツが見つかり、
警察が付近を捜索しましたが、手掛かりはありませんでした。
八田與一のWiki経歴や生い立ちは？
- 名前：八田與一（はった よいち）
- 出身：石川県生まれ
- 家庭環境：両親は「どこにでもいる優しいお父さんとお母さん」と言われている
- 学歴：小学校・中学校共に千葉県内の学校 ▶ 習志野高校(中退) ▶ 千葉県内の私立理系大学を卒業
- 職歴：石川県に免許を取りに行っていたことやホストのバイトをしていたこと、2018年7月～8月（大学4年生の夏休み？）には岩手県の安比高原でリゾートバイトをしていた。
- 所在遍歴：2020年には栃木県日光市に住んでいた。2021年4月から大分県杵築市に引っ越して、事件当時は大分県日出町に住んでいて、会社員として働いていた。
学生時代は
「基本的にみんなと和気あいあい、性格が明るい方なので人見知りもしないし、にぎやかで楽しかったが、キレたりしてちょっと怖いなと感じたりもしたし、この人キレたら何するのか分からないなという感じがした」
OBSオンライン
容疑者の学生時代の友人は「明るい性格の半面、キレると怖い一面もあった」と語っています。
一方で、気に入らないことがあると相手に詰め寄ったり声を荒らげたりする姿をみせたそうです。
その友人の証言では、
体力はあると思うのでどこでも生きていけると思う。
生きることに執着があると思うので山にこもってるのかなとか、ほかの県にも歩いて行って別のところで住んでいるかもしれない。
２件の前科持ち？
この時の犯人は、事件後自転車で逃げ、約5キロ離れた大型スーパー前でタクシーに乗車。
千葉市稲毛区の市道で運転手を刃物で脅し下車させ、自分で運転したが側溝に脱輪したため、運転手のかばんを奪って徒歩でさらに逃げたそう。
当時の事件後も逃走を図るなど、ひき逃げ後の八田與一容疑者と特徴は似ていますよね。
そして、1年後、17歳で模範生として出所したとの情報も。
八田容疑者と2カ月間、同じ部屋で過ごしたという男性、Tさんからも証言を得た。Tさんは、ある事件を起こし、拘留されていた2021年7月から8月まで、大分の留置場で同部屋だったという。
Yahooニュース
八田容疑者は別府での事件当時、別の監禁事件で有罪判決を受け執行猶予中だったということです。
同じ留置場の部屋で過ごした男性の証言として、
ちょっとナルシストかなというところがあった。
歯磨きの時とか、鏡を見る時間があるが、その時間にずっと自分の髪の毛を触っている。
私物の美容液は持ち込めないが、オロナインが支給されると、顔に塗りたくる。
他にも、誰にも見られないのに爪のケアをしたり、美意識が高く、男性の化粧にも興味があったりしたそう。
また、留置場の中でも体づくりを欠かさず、整形経験を明かしてきたこともあったとか。
職歴
- いきなりステーキ
- ホスト（歌舞伎町）
- リゾートバイト（岩手県の安比高原）
- ラフティングインストラクター（栃木県日光市）
- 会社員（大分県日出町）
SNSでの言動
(八田與一容疑者/SNSの投稿)
Ytv
「将来を見据えて、安定した生活を送るという意味で、“万引き”とかをしたりして食べていけば…あとは“置き引き”とか、バレないように頂くという。スマホとかが手に入る場合もあるんで、生活にスマホが必要なんでね。はい、頑張りますよ」
これが本心なのか、再生数稼ぎなのか分かりませんが、
ちょっと普通では考えられない発言に驚いてしまいますよね…
八田與一の家族は？
母親
事件の発生から２９日で２年となる中、逃走を続ける容疑者の母親が警察に対し、謝罪のことばとともに、「息子には早く出頭してほしい」などと伝えていることが捜査関係者への取材でわかりました。
事件のあと、容疑者は母親が住む家には戻らず、電話もかけていないとみられるということです。
八田容疑者の母親は、息子の行為に対して深い後悔を抱いており、被害者遺族に謝罪の手紙を送っています。
息子に早く出頭してほしいと願っており、警察にもその旨を伝えています。
祖父
千葉に住む八田容疑者の祖父にも話を聞いた。
母親と連絡を取り合っていると語る祖父だが、八田容疑者の話をするかとの問いには「してもしゃあない、別府の警察に任せてある。我々がああでもないこうでもないって言ってもしゃあない」
また、孫について「もう死んでる。財布も持たずに別府湾の道路を歩いて行って、着ていたものを脱ぎ捨てている。だから入水自殺して…」と話した。
Yahooニュース
千葉に住んでおり、八田容疑者の母親と連絡を取り合っています。
孫の行方について「もう死んでいる」と悲観的な見解を示しているようです。
元彼女
以前交際していた相手に、事件を起こす前に宛てたという、3枚の直筆の“手紙”の存在が報道されています。
といった、今となっては皮肉とも取れる内容だったようです。
【動画】八田與一の目撃情報は？
警察庁は重要指名手配を継続することを決定し、捜査特別報奨金は最大800万円に設定されています。
大分県警は2024年6月に八田容疑者の現在の風貌を想像した似顔絵を6種類公開し、新たな手配動画も作成しました。
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