日本時間9月13日、ノーベル賞のパロディーでユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」が発表され、今年は「ブタなどの動物のお尻から呼吸能力を持つことを発見した」として、日本を含む研究チームが「生理学賞」を受賞しました。
これで、日本人の受賞は18年連続となります。
イグ・ノーベル賞とは

1991年に始まり、アメリカの科学心理雑誌『Annals of Improbable Research』によって授与されます。
この賞の目的は「人々を笑わせ、そして考えさせる」ことで、見た目はユーモラスですが、実際には真剣な科学的探求で、科学の面白さを伝えることに重点が置かれています。
イグノーベル賞は、科学の大衆化や学問への好奇心を喚起する役割を行っており、毎年ユーモラスな授賞式が行われることで知られています。
5年ぶりのオフライン開催ということで、参加者全員が思い思いの紙飛行機を持ち込んでいます。
去年の受賞者も日本人が

去年は、明治大学の宮下芳明教授らの研究グループが、電気が流れる箸やストローなどを使い、電気の刺激で味覚がどのように変わるか調べた研究で、イグ・ノーベル賞を受賞しました。
企業とともに研究を続け「電気を流すことで塩味を濃く感じられるスプーン」として、ことし5月に実用化もされています!
今年も18年連続日本人が受賞!

研究チームは、肺による呼吸が難しい状態になったブタなどの動物の腸に、高い濃度の酸素を含んだ特殊な液体をお尻から送り込む実験を行いました。
その結果、どの動物も血液中の酸素が大幅に増え、このうちブタでは一定の条件のもとで、呼吸不全の症状が改善することが確認できたということです。
主催者は「多くの哺乳類にお尻から呼吸する能力があることを発見した」と評価していて、日本人の受賞はこれで18年連続となりました。
NHK WEB
受賞セレモニーでは、まずはじめに武部教授が、

お尻には、呼吸できるという秘められた能力があることを信じてくださってありがとうございます。
と英語であいさつすると、会場は大きな笑いに包まれました。
このあと研究チームのメンバーがブタの人形や、酸素に見立てた風船を使って、研究の内容や意義をユーモアたっぷりに説明。
医学界の一部では、この研究が呼吸不全患者の新たな治療法につながる可能性があると評価されています。
また、COVID-19(新型コロナ)パンデミック時の人工呼吸器不足を背景に、新たな酸素供給方法としての期待も高まっているようです。
【海外の反応】尻呼吸に意外な可能性?


ディスカッションからのu/NatPF
のコメント
ニュースで
(日本語訳)肛門にできないことなんてあるの?!
その研究を始めたきっかけは何だったのだろうか🤔
このスキルをどうやって訓練すればいいですか
By the looks of that graphic, all they really discovered is that pigs fart in the bath.
— Bring back the birds (@maneneOnMNZ) September 13, 2024
このグラフィックを見る限り、彼らが実際に発見したのは、豚が風呂でオナラをするということだけだ。
new use for snorkling gear
— Kirby (@Kirby_Ong) September 14, 2024
シュノーケリング用具の新しい使い方
アメリカの主要メディアも


イグ・ノーベル賞はお尻で呼吸する哺乳類を発見した科学者に贈られる
アメリカの主要メディアCNNやFortuneなども、この研究の斬新さと潜在的な医療応用の両面を取り上げるなど、広く注目を集めているようです!
日本人の反応は


日本の研究の強みは多様性だと思っています
考えもしないような色々な研究がなされている
何か凄そうな研究に集中的にお金を投じるのは、一見効率的に見えますが、実際は、それ以外の可能性を捨て去ることになります
新しい発見は予想外のところからやってきます
なにそれ?って思う研究を真面目にやっている研究者が多いのが、日本の強みの一つです
毎年受賞者が出てくるのがその証拠でしょう
最後になりましたが、受賞おめでとうございます


ユニークな視点ではあるけど、これって普通にめちゃめちゃすごい発見ですよね。
例えば、上半身を手術する時、酸素マスクなどが不要で、気道の確保がいらなくなります。
その分だけ手術がやりやすくなるでしょう。
色々なハードルがあると思いますが早期の実現化を望みます。
まとめ|【海外の反応】2024年イグノーベル賞を日本人が受賞!
「尻呼吸」などと、一見するとふざけた内容とも取れますが、研究が進み技術が応用されると、とんでもない医療の革命に繋がるかもしれないと思うと、期待せずにはいられません!
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