兵庫県知事の斎藤元彦氏の側近として知られる片山安孝元副知事。
実は、彼が裏で重要な決断を左右している黒幕なのではないか、という噂が浮上しています。
片山氏は7月に責任を取るとして辞職をしていますが、その時の会見での涙が「嘘泣き」と言われたり、
辞職した事自体も「逃げた」と言われたりとネットでは厳しい声が上がっています。
片山安孝元副知事が真の黒幕説?
黒幕は片山じゃないかとまで思う。
9月6日に行われた百条委員会での証人尋問で、片山安孝氏の証言を受けて、このような意見も聞かれました。
斎藤元彦知事のパワハラが主に注目されているわけですが、すでに辞職した片山氏に「黒幕説」が出るのは何故なのでしょうか?
片山安孝氏が真の黒幕と言われる理由は?
告発文書への対応
斎藤知事から“犯人探しの指示が出た”と理解したと証言した、片山前副知事。
FNNプライムオンライン
片山前副知事は、斎藤知事からの指示を受けて告発文書の調査を行ったと証言しています。
彼は百条委員会で、知事から「これについて急ぎ調べてくれ」という指示があり、その趣旨を「誰が出したのか、どういう目的で出したのか」と理解したと述べました。
この証言は、片山氏が告発者を特定しようとする「犯人探し」が行われたという印象を与えました。
A氏の聞き取りを担当した片山副知事(当時)「名前が出てきた者は一斉に嫌疑掛けて調べなしゃあない」
報道特集が2024年8月に入手したマニュアルによると、聞き取り対象は3人。
Yahooニュース
A氏を担当していたのは当時の片山副知事だった。
「犯人探し」を担ったのが片山元副知事だったのは、間違いないようです。
公益通報者保護法違反の可能性
これらの犯人探しについて専門家からは、告発文書には法的に保護されるべき公益通報が含まれていたにもかかわらず、県の対応が公益通報者保護法に違反する可能性があると指摘されています。
片山前副知事は、この問題のある対応に深く関わっていたとされています。
公益通報者保護法は、職場で不正行為を内部告発した労働者を保護するために制定された日本の法律です。2004年に成立し、2006年に施行されました。この法律の目的は、企業や公共機関などにおける不正行為を内部から告発することができるよう、通報者が解雇や不利益な扱いを受けないようにすることです。
この法律は、社会的な不正や違法行為の発見・防止を促進するために設けられ、告発者を保護する重要な役割を果たしています。
阪神・オリックスの優勝パレードの協賛金集めの陣頭指揮
昨年11月23日のパレードは大阪府と兵庫県が中心となり、公費を使わずクラウドファンディングで費用を捻出するとぶち上げたが、大誤算の結果となった。
結局、約6億5300万円の費用のうち企業などから121件、計約5億3100万円の協賛金・寄付金が集まった。 だが関係者は「クラファンの不足分を埋めるためパレード後も協賛金集めが続きました」と話す。
兵庫県で陣頭指揮を執ったのが片山安孝副知事(今年7月末に辞任)だった。
Yahooニュース
昨年の阪神とオリックスの優勝パレードの協賛金クラウドファンディングの陣頭指揮を執ったのが片山安孝氏だったと言われています。
片山氏はパレードの直前、県内信金業界の有力者である但陽信金の理事長に寄付の依頼と他の信金への寄付呼びかけを求めています。
知事との密接な関係
『知事は早々と辞職した片山安孝副知事(64)の傀儡だった』というのが我々の見方です。
FRIDAYデジタル
片山氏は斎藤知事の「最側近」と呼ばれる立場にあり、知事の行動や決定に大きな影響力を持っていたと考えられています。
この密接な関係が、彼が事態の背後にいる「黒幕」ではないかという疑念を生んでいます。
辞職のタイミングと説明不足
片山氏は斎藤知事が就任した翌月の2021年9月から、副知事職に就いた。
約3年間を振り返り「知事はコミュニケーション能力が不足していた」と苦言も呈し、文書問題の背景には、県議会や県職員との信頼関係が築けなかったことがあるとの考えを示した。
また、文書で指摘された知事のパワハラ疑惑などは「把握していない」としたが、知事と職員の間に「距離があった」とも指摘した。
神戸新聞NEXT
片山氏は問題が表面化した後に辞職しましたが、その説明が十分に納得のいくものではなかったという見方があります。
彼は知事のコミュニケーション能力不足を指摘しつつも、パワハラ疑惑については「把握していない」と述べ、
一部の人々には責任逃れをしているように映ったようです。
辞職表明で嘘泣きや逃げたとの指摘も
片山氏は辞職会見で涙を流しながら「ほんまに悔しゅうてしゃあない。一生懸命やっている知事を支えられなかった」と述べました。
これに対し、世間の声は…
支えるべきは亡くなった職員。勘違いするな!
亡くなった元局長が書いたとされる告発文では片山副知事が斎藤知事の意向を受けてあちこちで名前を出している。潔い辞任に見えるが、責任を回避しているようにも見える。
涙ながらに会見する副知事の様子を省庁の一室で見ていた職員から『逃げたな』という声が一斉に上がりました。
A氏のパソコンを押収し、事情聴取したのも副知事ですからね。猿芝居もいい加減にしてほしい。
FRIDAYデジタル
職員から猿芝居って言われちゃうなんて…
あくまで週刊誌の報道だけれどね。
兵庫県副知事の退職金は?
2021年に斎藤知事の退職金削減に伴い、副知事の退職金も25%減額されています。
6日に行われた百条委員会にて、
「道義的な責任で県民が『退職金までもらって』という、この部分はどう思うか」と詰問された際には、
法的な責任があれば受け取らざるべきもの。
道義的な責任があると思った。
と回答しています。
片山安孝氏の経歴と評価
- 名前:片山安孝(かたやま やすたか)
- 生年月日:1960年6月2日
- 年齢:64歳(2024年9月時点)
- 出身地:兵庫県高砂市
- 出身校:中央大学
- 経歴:
1983年中央大学法学部を卒業し、兵庫県庁に入庁。
総務省自治行政局給与能率推進室に出向経験がある。
2012年 企画県民部管理局長、西播磨県民局長
2016年 産業労働部長、公営企業管理者。
2021年4月 県庁退職後兵庫県信用保証協会理事長就任。
2021年9月 兵庫県副知事に就任。
黒幕などと言われてしまう片山安孝氏ですが、県民からは「親しみやすかったのに」と言った声もあったようですし、
県政の混乱と停滞に対して責任を取る必要があると判断し、自ら辞表を提出したことから、責任感のある行動として一定の評価がされています。
また、片山氏は5回にわたって知事に辞職を進言していたことが明らかになっていますから、「黒幕」というのはネットで生まれたデマなのでしょう。
まとめ|片山安孝元副知事が黒幕説?
今回は7月に辞職した片山安孝氏について取り上げてみました。
辞職したとはいえ、当時の状況を詳しく知る貴重な存在のひとりですから、
これからも注目して見守りたいと思います。
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