ホンダとの経営統合の破談や、今期の赤字の見通しが発表され、
日産の内田社長に対して一部で「無能」との評判が囁かれていますが、
その真相はどうなのでしょうか？
経営戦略の失敗や業績悪化の責任が問われている一方で、擁護する声もあります。
ホンダとの経営統合破談で経営陣に「無能」の声が…
日産自動車(日産)にとって、今回の本田技研工業(ホンダ)との経営統合は、どのような形であれ、財務破綻寸前の企業が生き残りをかけるという意味で、千載一遇のチャンスでした。
しかし、日産は、その好機を自らの手で破談に追いやることになりました。
Yahooニュース
救いの手を差し伸べたホンダとの経営統合を破談にした、
日産の経営陣に「無能」との厳しい声がネットであがっているようです。
日産の内田社長は本当にただの無能だったのか？
ただし、これらの評価には賛否があり、
内田社長の取り組みや外部環境の影響を総合的に見る必要があります。
以下に、内田社長の評価に関するポイントを整理します。
- 業績の低迷
内田社長が就任した2019年以降、日産の株価は約47%下落しており、過去50年間で最悪のパフォーマンスを記録
特に、北米市場での販売不振や中国市場での競争激化が業績悪化の要因で、日産は販売台数の減少や収益性の低下に直面 - 商品ラインアップの遅れ
内田体制下では、競争力のある新型車の投入が遅れたことが指摘されている。
特に、ハイブリッド車（HV）や電気自動車（EV）の市場での出遅れが、競合他社との差を広げる結果に。 - 構造改革の進捗不足
内田社長は、日産の再建計画として大規模なリストラや生産能力の削減を進めていますが、これらの改革が十分な成果を上げていないとの批判がある。
具体的には、9000人の人員削減や生産能力の20%削減を発表したが、これが収益改善に直結していないとの指摘が。
内田社長を擁護する意見も
- 難しい経営環境
内田社長が就任した時期は、カルロス・ゴーン元会長の逮捕後の混乱や、世界的な自動車業界の変革期に重なっており、非常に厳しい状況だった。
また、半導体不足や原材料費の高騰といった外部要因も、日産の業績に大きな影響を与えてた。 - 一部の成果
内田社長の下で、日産は短期間で15車種をリリースするなど、一定の成果を上げたとの評価も。
また、コスト削減や収益性改善に向けた取り組みが進行中であり、長期的な視点での評価が必要との意見が。
USA環境的に厳しい面も大きかったのかな？
KUMA経営者である以上、数字を残せない限り批判は仕方がないのでしょう。
【日産】内田社長の評判は？
- 難局でのリーダーシップ
内田社長は、2019年12月に日産の社長兼CEOに就任しました。
当時、カルロス・ゴーン元会長の逮捕後の混乱や業績低迷という厳しい状況下での就任であり、非常に困難な経営環境に直面していました。
「NISSAN NEXT」という事業改革計画を打ち出し、コスト削減や新車種の投入を進めるなど、再建に向けた取り組みを行いました。 - 実績
赤字からV字回復を実現し、就任3年目で連結損益600億円の黒字化見通しを立てました。 - 自身の報酬削減
業績悪化に対する責任を取る形で、内田社長は自身の役員報酬を50%削減することを発表しました。
この姿勢は一定の評価を受けています。
- 業績低迷
内田社長の就任以降、日産の株価は約47%下落しており、過去50年間で最悪のパフォーマンスを記録 - 幹部の大量退職
2020年、内田社長のリーダーシップに対する不満から、日産の幹部が他社に転職するケースが相次いだ過去がありました。 - 改革の進捗不足
「NISSAN NEXT」計画は、コスト削減や生産能力の縮小を中心とした内容であり、目新しさに欠けるとの批判があります。 - 社内外からの不満
社内では「危機感が足りない」との声があり、株主総会でも経営陣への不信感が示されています。
また、役員の高額報酬に対する批判も根強く、経営責任を問う声が上がっています。
内田社長は、非常に厳しい経営環境の中で日産の再建を進めていますが、
業績の低迷や改革の進捗不足により、厳しい批判にさらされています。
内田誠社長のプロフィールや経歴
- 名前：内田 誠 (Makoto Uchida)
- 生年月日：1966年7月20日
- 年齢：58歳（25年2月時点）
- 出身地：東京都
- 学歴：同志社大学神学部卒業（1991年）
- 趣味：クルマ好きを自認し、特にフェアレディZに愛着
- 休日の過ごし方：自社製品での長距離試乗、ランニング、ウォーキング、料理
- 1991年4月：日商岩井株式会社（現・双日株式会社）に入社し、商社での経験を積む
- 2003年10月：37歳で日産自動車株式会社に中途入社
- 2006年4月：同社のRNPO（共同購買本部）主担として活動
- 2012年9月：ルノーサムソン自動車会社に転籍
- 2014年4月：日産に戻り、プログラム・ダイレクターに就任
- 2016年11月：常務執行役員としてアライアンス購買を担当
- 2018年4月：専務執行役員に昇進し、東風汽車有限公司の取締役総裁を兼任
- 2019年12月：日産自動車の代表執行役社長兼最高経営責任者（CEO）に就任
内田誠氏は、1966年7月20日生まれの日本の実業家で、
2019年12月1日より日産自動車の取締役兼代表執行役社長兼CEOを務めています。
また、日本自動車工業会の副会長も兼任しています。
まとめ｜日産の内田社長は無能だったのか？
内田社長に対する「無能」という批判は、
業績低迷や構造改革の進捗不足に起因していますが、
これには外部環境や過去の経営方針の影響も大きいと考えられます。
一方で、内田社長の取り組みには一定の成果も見られ、
短期的な結果だけで評価するのは早計との見方もあります。
日産が今後どのように再建を進めるかが、
内田社長の評価を左右する重要なポイントとなるでしょう。
「業績の低迷に歯止めをかけてから可及的速やかに後任にバトンタッチしたい」
と、内田社長は、自身の進退にも言及されています。
日本を代表する自動車メーカーが、存続の危機に直面しています。
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