日本を代表する建築家、隈研吾氏は「負ける建築」という独自の哲学で世界的に評価されています。
しかし、その一方で「失敗作」や、不評とされる建築も存在します。
これらの建築にはどんな特徴があり、なぜ批判を受けたのでしょうか?
建築家・隈研吾のWiki経歴プロフィール
- 名前:隈研吾(くま けんご)
- 生年月日:1954年8月8日
- 年齢:70歳(2024年11月時点)
- 出身:神奈川県横浜市
- 国籍:日本
- 出身校:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
- 好きな動物:猫
東京大学で建築を学び、1979年に修士号を取得後、1990年に「隈研吾建築都市設計事務所」を設立しました。
その他、高知県立林業大学校校長、早稲田大学特命教授、日本女子大学特別招聘教員など、
多数の教育機関で教鞭を執っています。
- 1997年:日本建築学会賞「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」
- 2001年:村野藤吾賞「那珂川町馬頭広重美術館」
- 2008年:エネルギー・パフォーマンス – アーキテクチャー・アワード(フランス)
- 2010年:毎日芸術賞「根津美術館」
- 2011年:芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)「梼原 木橋ミュージアム」
- 2016年:「持続可能な建築」世界賞
- 2018年:紫綬褒章*
- 2019年:サヴォイア勲章(キャバリエーレ ディ グラン クローチェ)
- 2021年:TIME誌「影響力のある100人」に選出
- 2024年:恩賜賞・日本芸術院賞「V&A Dundee」
自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案して、50を超える国々でプロジェクトを展開し、
「負ける建築」や「自然な建築」など、多数の著書を執筆し、建築思想の普及にも貢献しています。
紫綬褒章(しじゅほうしょう)は、日本の勲章の一つで、文化や学術、芸術、スポーツなどの分野で顕著な功績を挙げた人に贈られます。
特に、長期間にわたりその分野で卓越した成果を上げた人が対象です。
この褒章は日本政府が発表し、受賞者の業績や社会的貢献が高く評価されます。
隈研吾の失敗作?不評の建築まとめ
群馬県富岡市役所
日本を代表する世界的建築家のひとりである隈研吾氏がデザインした建築物で、相次いで急速な劣化が顕在化している。
群馬・富岡市役所で、外装に使われている木材が腐り始めているとの指摘がある。
同市役所は2018年に完成しており、わずか6年で腐朽していることになる。
建築の専門家は、隈氏のデザインの特徴である木の使い方に、根本的な問題があるという。
また、このような問題が税金を使った公共建築物で起きていることが問題視されています。
市役所が腐るのは嫌だなぁ…
那珂川町馬頭広重美術館
開館から24年が経過してボロボロになっていると大きな話題を呼んでいる。
特に、美術館をすっぽりと覆う庇だ。細い木材には地元産の八溝杉が使われたこともあり名物となっていたが、経年劣化が著しい。
近づいて観察すると、腐食が進んで、木材が折れて崩れているものもある。
屋根の装飾に使われた部分は、青カビが生えて、表面が黒ずんでいる。
特に、屋根の木材部分が腐食し、崩壊の危険が指摘されています。
田園調布せせらぎ館
浅草観光文化センター
木のルーバーのデザインが中途半端で、内装の仕上がりが粗雑であるとの意見が多く、
特にテラスからの景観が楽しめないという不満が寄せられています。
ただただ構造を頑張った鉄骨造の建築に木貼って和風に仕上げましたで終わり
このような意見もありました。
京王線高尾山口駅
東京都八王子市にある京王線高尾山口駅の駅舎も問題を抱えています。
完成から9年後、外壁のいたるところにカビが発生し、
デザイン性と実用性のバランスが取れていないと指摘されています。
高知県梼原町の雲の上ホテル
隈研吾氏が最初に手掛けた木造建築である 高知県高岡郡梼原町(ゆすはら)の雲の上のホテルが2021年9月30日に営業を終え、建て替えのための休業期間に入っています。
新施設も隈研吾建築都市設計事務所が設計し2024年4月に開業する見通しだったのですが、そうもいかなくなってしまったようです。
元々は1994年に梼原町が約6.2億円で建設され、
町のシンボルとして長年親しまれたが、雨漏りなど老朽化により、
2020年12月に町が建て替えを発表しており、既に2021年10月中に解体済だそうです。
隈研吾の代表作品
- 国立競技場(2020年、東京オリンピックのメインスタジアム)
- 根津美術館(2009年、東京)
- サントリー美術館(2007年、東京)
彼の作品は、木材や紙などの柔らかい素材を用いることで、より人間に優しい空間を創出することを目指しています。
「負ける建築」という概念を持ち、建物が周囲の環境に溶け込むことを重視しています
日本庭園とよくマッチしてる!
綺麗な木造建築だね!
まとめ|隈研吾の失敗作と不評の建築まとめ!
隈研吾氏の建築作品には、評価が分かれるものが多く、
特に劣化やメンテナンスの問題が指摘されることが増えています。
これらの「失敗作」とされる建物は、彼の設計哲学や使用する素材の特性が影響しているようです。
今後、彼の作品がどのように評価され続けるのか、また改善策が講じられるのかに注目ですね。
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