糖尿病治療薬として注目を集める「マンジャロ」ですが、
一部では精神疾患や胃腸障害などの副作用が報告されています。
ダイエット目的での使用が話題になる一方で、体への負担やリスクも無視できません。
マンジャロとは?

🔍 マンジャロとは?
- 本来は2型糖尿病治療薬として開発された注射薬。
- アメリカのイーライリリー社が開発。
- 有効成分:チルゼパチド
- 2022年、米国で糖尿病治療薬としてFDA(米食品医薬品局)承認。
糖尿病治療や体重管理に使用される新しいタイプの薬剤で、
GLP-1受容体作動薬とGIP受容体作動薬の二重作用を持つ特徴的な薬です。
- インスリン分泌の促進
食事後の血糖値が高いときに膵臓からのインスリン分泌を増加させます。 - グルカゴン分泌の抑制
肝臓からの糖放出を抑え、血糖値を安定させます。 - 胃排出の遅延
食事が胃に留まる時間を延ばし、食後の血糖値上昇を緩やかにします。 - 食欲抑制
脳や消化管に作用し、満腹感を増加させることで食事量を減少させます。
マンジャロは、本来は糖尿病治療のためのお薬でしたが、
体重減少効果にも優れていることが判明し、
美容目的での使用が増えているそうです。


簡単にダイエットできるのかな!?



相応のリスクや副作用があることを勉強しておきましょう。
マンジャロの副作用|精神疾患や胃腸障害との関係


精神疾患との関係
- 現時点でマンジャロが直接「うつ病」や「自殺念慮」を引き起こす明確な因果関係は確認されていません。
- ただし、一部のGLP-1受容体作動薬では情緒面への影響が疑われた症例報告はあります。
- 副作用としての頭痛や腹痛などが続くことで「気分が落ち込む」と感じることはあり得ます。
- マンジャロはセロトニンなどのホルモンに影響を与える可能性があり、これが気分の変動に関与することが考えられます。
- 非常に稀ではありますが、抑うつ感や自傷念慮といった症状が報告されています。
これらの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
既にうつ病や精神疾患を有する方、精神科治療薬を服用している場合は、症状が悪化する可能性が否定できず、マンジャロ投与は原則推奨されません。
気分の落ち込み・睡眠障害・意欲低下等が見られた場合は、我慢せずに医師に必ず相談しましょう。
胃腸障害との関係
よくある副作用
吐き気、下痢、便秘、腹痛などの消化器症状が一般的な副作用として報告されています。
これらは通常、投与開始後数週間以内に現れ、体が薬に慣れることで軽減することが多いです。
注意が必要な症状
持続的な胃腸障害
嘔吐や腹部膨満感が1ヶ月以上続く場合、医師の診察が必要です。
胃の内容物の排出を遅らせる作用があるため、重い胃腸障害や胃不全麻痺がおきることも。
重篤な副作用
急性膵炎(激しい腹痛、発熱)、胆石症、胆のう炎などの重篤な症状が稀に報告されています。
マンジャロは、適切に使用すれば効果的な薬ですが、
精神疾患や胃腸障害のリスクを伴う可能性があります。
特に、情緒面や消化器系に異常を感じた場合は、



やっぱりノーリスクってわけにはいかないか…



薬は医者の言いつけを守って、適切に使用しましょう。
まとめ|マンジャロと精神疾患や胃腸障害との関係


肥満患者を対象にした試験(SURMOUNT-1試験など)で、
最大22.5%の体重減少が確認され、大きな話題に。
その後、欧米では一部のセレブやインフルエンサーが「劇的に痩せる薬」として紹介し、
SNSで拡散され、日本でも話題になったのでした。
使用にあたっては
- 精神疾患をお持ちの方や、胃腸障害・重病歴のある方は、必ず事前に医師と十分に相談を行い、自己判断で使用しないことが非常に重要です。
- 副作用や不調の兆候が現れた場合も、自己中断せず必ず医師に相談しながら治療方針を決めましょう。
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